ダイエットを始めるきっかけなんて、人それぞれです。
健康診断かもしれない。
昔の服が入らなくなったことかもしれない。
鏡に映った自分かもしれない。
私の場合は、娘から言われた一言でした。
「パパ、お腹やばいで」
場所は、家族旅行で訪れた海。
自分でも太ってきたことには気づいていました。
でも、娘から言われると想像以上に恥ずかしかった。
「誰も俺のお腹なんか見てへんやろ」
頭ではそう思っているのに、急に周りの視線まで気になってしまう。
せっかく家族で海に来ているのに、心から楽しめませんでした。
あの日、
「やっぱり痩せたい」
と思ったことが、私のダイエットのスタートです。
そこから約2年間で15kg痩せました。
でも最初から、
「15kg痩せるぞ!」
なんて目標を立てていたわけではありません。
もっと単純でした。
かっこよくなりたい。
人生で一回くらい腹筋を割ってみたい。
そんな理由から始めたダイエットです。
そして2年間続けて分かったのは、
始めるきっかけと、続ける理由は同じじゃなくてもいい
ということでした。

娘に言われる前から「痩せなあかんな」と思っていた
何も気づいていなかったわけではありません。
当時の私は、外回り中心の営業職でした。
毎年、夏が来て仕事用のポロシャツを着るたびに感じていました。
「去年よりキツくなってない?」
お腹は目立つ。
袖もきつい。
人と会う仕事なのに、鏡に映る自分は、自分で言うのもなんですが、
絵に描いたような“できなさそうな営業マン”。
これが結構、恥ずかしかった。
「そろそろ痩せなあかんな」
とは思っていました。
でも、それだけ。
気になっているのに、本気で生活を変えるところまではいきませんでした。

ダイエットのきっかけは、海で言われた「パパ、お腹やばいで」
そんなとき、家族で海へ行きました。
そこで娘から言われたのが、
「パパ、お腹やばいで」
という一言です。
……分かってる。
自分でも分かってるんです。
ポロシャツがきつくなっていることも、お腹が出ていることも。
でも、自分で思っているのと娘から言われるのは違いました。
その一言から、妙に周りの視線が気になる。
もちろん、
「誰も俺のことなんか見てへんやろ」
とも思います。
でも、気になるものは気になる。
海に来ているのに思いきり楽しめない。
何より、自分の体が恥ずかしくて仕方ありませんでした。
今振り返ると、娘にひどいことを言われたわけではありません。
それまで自分でも感じていたことを、改めて突きつけられただけだったんだと思います。
でも私には、それで十分でした。
「いつか痩せよう」じゃなく、一回本気でやってみよう。
そう思うきっかけになりました。

最初の目標は「15kg痩せる」ではなかった
結果だけを見れば、私は約2年間で15kg痩せました。
でも、スタート地点で明確な数字の目標があったわけではありません。
考えていたのは、
「かっこよくなりたい」
「人生で一回くらい腹筋を割ってみたい」
そして、
「30代後半やし、痩せるなら今がラストチャンスかもしれない」
ということ。
もちろん、本当に30代後半が「痩せるラストチャンス」だったわけではありません。
あくまで当時の私がそう感じていただけです。
でも、その焦りも含めて、
「今やってみよう」
と思えた。
ダイエットを始める理由としては、それで十分でした。
私が実際に15kg痩せるまでに変えた食事については、「ダイエットの食事は何から始める?15kg痩せた私が続けた7つの食習慣」でも紹介しています。

「痩せなきゃ」から「もう少し変わってみたい」に変わった
ダイエットを始めてから、私はほぼ毎日のように鏡で自分の体をチェックしていました。
当然、最初から劇的に変わるわけではありません。
鏡を見ても、
「昨日と何が違うん?」
というくらいです。
それでも見続けていました。
そんなある日、腹筋の上の方に今までなかった線が見えました。
「ん?これ腹筋ちゃう?」
まだ「割れた!」なんて言える状態ではありません。
でも、確かに今までなかった線です。
前腕にも少しずつ筋が見えるようになってきました。
これが思っていた以上に嬉しかった。
海では、自分の体を見られるのが恥ずかしかった。
それがいつの間にか、自分から鏡を見るのが楽しみになっていました。
気持ちも、
「痩せなきゃ」
から、
「もう少し続けたら、どこまで変わるんやろ?」
に変わっていきました。
最初に思っていた、
「人生で一回くらい腹筋を割ってみたい」
も、
「これ、本当にいけるんちゃう?」
と思えるようになりました。
この頃にはもう、娘の「パパ、お腹やばいで」を毎日思い出して頑張っていたわけではありません。
変わっていく自分を見ること自体が、次の「続けたい」になっていました。

2kmもきつかった私が、ハーフマラソンを走れるようになった
変化は見た目だけではありません。
ダイエットのために始めたランニングもそうでした。
最初は2kmを走ることすらきつい状態。
「ランニングが好きだから」
なんて理由ではありません。
痩せるための運動として始めただけです。
でも続けていると、少しずつ走れる距離が伸びていきました。
以前なら止まっていたところまで走れる。
もう少し先まで行ける。
そうなると、
「次はもうちょっと走れるかも」
と思います。
これも鏡と同じでした。
大きな成功が突然やってきたわけではありません。
昨日までなかった腹筋の線。
少しだけ伸びた走れる距離。
そんな小さな変化の先に、次の目標ができました。
そして最終的には、ハーフマラソンを2時間10分で完走。
2kmもきつかった頃の自分からすると、かなりの変化です。
今では次に、フルマラソン完走を目標にしています。
ダイエットを始めた頃の私が聞いたら、
「いや、どこ目指してんねん」
と思うでしょう。
私もそう思います。

ダイエットをきっかけに始めたランニングについては、「ランニング初心者が続けるコツ7選」で、初心者だった私の経験も含めて詳しく紹介しています。

痩せたあと、娘からまた言われた一言
体が変わってくると、鏡以外でも変化を感じるようになりました。
昔から履いていたデニムもその一つです。
痩せてから履くと、ウエストがかなり余る。
ベルトをしないとズレて、自然と腰履きみたいになっていました。
それを見た娘から、
「それダサいで」
と言われました。
また娘です。
今度は服装にダメ出しです。
そこで、
「痩せたからベルトないとズレるんやって」
と話しながら、余ったウエストを見せました。
すると、
「めっちゃ痩せたやん。いいなぁ」
という反応。
さらに、
「みんなのお父さんは知らんけど、整ってる部類には入ったんじゃない?」
みたいなことまで言ってくれました。
最初にお腹を指摘された娘からそう言われたのは、やっぱり嬉しかったです。
ただ、その頃には、
娘にどう見られるかだけがダイエットを続ける理由ではなくなっていました。

始めるきっかけと、続ける理由は同じじゃなくてもいい
ダイエットを始めた頃の私は、人の目をかなり気にしていました。
ポロシャツ姿が恥ずかしい。
海で裸になるのが恥ずかしい。
娘からお腹を指摘されるのも恥ずかしい。
つまり最初は、
「人からどう見られているか」
が大きかったんだと思います。
でも続けているうちに、
腹筋に線が見えた。
昔のデニムが緩くなった。
走れる距離が伸びた。
ハーフマラソンを完走できた。
少しずつ、
「自分が今の自分をどう思うか」
の方が大切になっていきました。
だから私は、
ダイエットを始めるときから、何年も続けられるほど立派な理由を持っていなくてもいい
と思っています。
始める理由は、
「健康になりたい」
じゃなくてもいい。
「かっこよくなりたい」
「昔の服をもう一度着たい」
「写真に写った自分を変えたい」
それくらいでもいい。
まず動いてみたら、続ける理由はあとから変わるかもしれません。
私がそうでした。
ダイエットを始めたら「体重以外の変化」も見てみる
そして、もう一つ伝えたいことがあります。
ダイエットを始めると、どうしても体重計の数字ばかり気になります。
でも私が、
「もう少し続けたい」
と思えたきっかけは、体重だけではありませんでした。
鏡に見えた一本の線。
緩くなったデニム。
昨日より少し遠くまで走れたこと。
そういう、
「前の自分とちょっと違う」
も立派な変化です。
体重が思ったように動かない日でも、全部が止まっているとは限りません。
だから、
「先月の自分と比べて、何か変わったことないかな?」
と探してみる。
私には、その小さな変化が次の一歩につながりました。
やる気は、ずっと高いままじゃなくていい
もちろん、
「絶対痩せたる!」
という最初の勢いが2年間続いたわけではありません。
仕事で疲れる日もあります。
走りたくない日もあります。
何もしたくない日だってあります。
だから今は、モチベーションをずっと高く維持する必要はないと考えています。
やる気がなくなったからといって、
「自分は本気じゃなかった」
と決める必要もありません。
私が実際にどうやって「やる気の波」と付き合ったのかは、別の記事で詳しく書いています。
→「ダイエットのモチベーションは維持しなくていい|15kg痩せた『やる気の波』の使い方」

まとめ|娘の一言は、15kg痩せるための「魔法の言葉」ではなかった
家族旅行の海で娘から言われた、
「パパ、お腹やばいで」
あれが私のダイエットのきっかけでした。
でも、15kg痩せられたのは、その言葉を2年間ずっと思い出していたからではありません。
始めてみたら、体が少し変わった。
それが嬉しくて、もう少し続けた。
走れるようになったら、次の目標ができた。
そんなことを繰り返しているうちに、続ける理由が増えていきました。
今では、ダイエットのために始めたランニングでフルマラソン完走を目指しています。
あの日の私に言っても、たぶん信じないでしょう。
今日の提案|「ちょっと変わりたい」で十分
もし、
「ダイエットを始めたいけど、絶対に痩せたいほどの理由がない」
と思っているなら、無理に大きな理由を作らなくてもいいと思います。
なお、減量を考える場合は、食事や運動だけでなく睡眠やストレス管理なども含めた生活習慣全体を考えることが大切です。具体的な減量方法については、公的機関など信頼できる情報も参考にしてください。

「ちょっと変わりたい」
それで十分です。
そして今日、生活全部を変える必要もありません。
10分歩く。
ジュースを水やお茶に変える。
体重を測ってみる。
運動する服に着替える。
何か一つだけやってみる。
始めてみた先で、
「もうちょっと続けてみたい」
と思える何かが見つかるかもしれません。
私にとって娘の一言は、15kg痩せるための魔法の言葉ではありませんでした。
ただ、最初の一歩を踏み出すには十分な一言でした。


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